第8章:テストの受け方




今回はテストの受け方についてお話したいと思います。勉強方法全体の流れでいうと、アウトプット、想起にあたります。「想起方法」の記事でもすでにお伝えした通り、テストは「テスト練習」という想起練習のひとつです。ただ、テストは他にも重要な役割を担っています。そういった、もう少し幅広い範囲で考えることができる「学習方法」であることから、想起とは別枠に位置付けています。

 

※上記の図がわからない方は以下の記事を参考にしてください。

第1章:勉強の一般的な流れ

 

ところで、あなたはテストを何のために受けていますか。今の実力を測るため。先生が成績をつけるため。目標としている大学への合格判定を見るため。どれも間違いではありませんが、もしこれらの目的で1日あるいは2日かけてテストを受けているとしたら、それはテストを有効に使えていると言えません。

テストは下記4つを目的に活用することができます。

①実力だめし、想起練習

②受験直前までの過ごし方をシミュレーションする

③テスト中に起こり得る想定外なトラブルのチェック

④勘違いをあぶり出す

 

それぞれもう少し詳しくお話したいと思います。

 

①実力だめし、想起練習

この目的はおそらく、誰もが最初に思い浮かべるものでしょう。今の自分がどの程度の力をもっているのか、試すためにテストを利用します。テストでは少ない手がかりの中、想起する場面が多々あるため、負荷の重い想起練習のひとつでもあります。

ただし、偏差値で一喜一憂するのは気をつけてください。偏差値とは、ある特定の集団の中の位置付けです。したがって、テストを受ける集団によって偏差値というのは変わってくるのです。偏差値は実力を直接的に反映するものではないので、実力だめしの際に最優先に評価するのはやめましょう。あくまで、どの程度のレベルの問題を自分は解けるのか。そこに着目しましょう。

 

②受験直前までの過ごし方をシミュレーションする

二つ目の目的は、受験当日までの過ごし方のシミュレーションです。受験一週間前を想像してみてください。何をしますか。時間は限られています。その中で何を優先的に勉強し、何時に寝て、何時に起きて、どのように休息をとるのでしょう。すぐに答えることができますか。できなければ、要注意です。受験直前は焦りや不安も出てきます。その中でどれだけ冷静に淡々と受験本番まで準備できるかが最後は鍵になります。そのためにも、やるべきことや生活スタイルはある程度決めておいたほうがよいです。その準備をせずに、受験一週間前になって、本番までスムーズに過ごせる人など、なかなかいません。ベストな過ごし方や勉強は当然人それぞれ異なります。

ではどこで考えるのかというと、普段行う毎回のテストです。これを受験とみなして、本番を想定し一週間前、前日、当日にどのように過ごすのか、シミュレーションをするのです。そうすれば、受験1ヶ月までには自分のスタイルを確立することができます。その状態にもっていくためにも、普段からテストを利用すべきなのです。

 

 

③テスト中に起こり得る想定外なトラブルのチェック

受験本番では何が起こるかわかりません。ペンペン先生は時計を忘れてしまいました。なんとか乗り越えることができましたが、本当に想定外でした。このような想定し得ないトラブルというのは、かなりの確率で起こります。だからこそ、普段から受験のシミュレーションをして、どこでトラブルが起こりやすいのかを先に知っておくことが大事です。

ペンペン先生は時計を完全に見逃していましたが、よく考えると、普段のテストでは学校の時計を使っていました。だから本番は注意を向けることができなかったのです。これはシミュレーションの失敗です。こうならないためにも、普段から受験と同じスタイルで望み、すべての起こりうる失敗を想定することは、非常に重要なのです。

 

④勘違いをあぶり出す

テストで間違える理由は二つあります。ひとつは、そもそも解き方がわからない。これは勉強すればいいだけなので、そこまで問題ではありません。問題はもうひとつの方。勘違いです。これが厄介。勘違いして、覚えていたり、理解していると、それを修正するために大きな労力を伴います。なぜなら、すでに体や脳に染み付いているからです。習慣を変えるようなものですね。したがって、普段の勉強で勘違いをあぶり出し、修正することはかなり難しいといえます。

そこで、テストを活用します。テストで勘違いして理解していたこと、覚えていたことをあぶり出し、集中的に修正を加えます。最後はその積み重ねが、一点で勝負がつくこともある受験に大きく影響するのです。

 

以上がテストの受け方です。もちろんまだまだたくさんの活用方法がありますので、自分で考えて、限られたテストを最大限に利用しましょう。










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