第9章:分からない時の乗り越え方




勉強していると、分からないところ、躓くところが必ず出てきます(以下、『躓きポイント』と記載します)。こんな時、皆さんはどう対処していますか。おそらく多くの人は「何かで調べる」、「人に聞く」と答えるでしょう。ただ、調べるにしても何を使用していますか。人に聞くとしても誰に聞いていますか。

いつもわかりやすい辞書があるわけでもありません
いつもわかりやすい指導者がいるわけでもありません。
いつも聞ける人がそばにいるわけでもありません。

躓きポイントは勉強スピードを決定する律速点です。スムーズに調べたり、人に聞ければよいですが、いつもうまくいくとは限りません。知りたいことがなかなか見つからず、気づいたら1時間たったけど、結局分からない、という経験はありませんか。

皆さんの時間には限りがあります。制限された時間内で乗り越えなければ、また新しい躓きポイントが降りかかり、しまいにはついていけなくなります。

逆に言うと、躓きポイントでスムーズに乗り越えることができれば、勉強スピードも上がりますし、勉強への抵抗も少なくなります。そして、自分で勉強を進めていけるようになるため、自主性が生まれ、それは成績に反映されます。

「分からない時の乗り越え方」はそれほど、大切な方法なのです。今回はそんな躓きポイントでの対処法についてお話したいと思います。

勉強全体像でいうと、どの場面でも使える位置付けの勉強方法です。

 

 

 

人に聞くということ

皆さんは友達や学校、塾、家庭教師の先生に質問しますか。質問すると答えた方。さらにお聞きします。

どのように質問をしていますか。

「この問題がわかりません」、「この問題を教えてください」と質問していませんか。これは最もやってはいけない質問の仕方です。質問すること、その姿勢自体は良いです。ただ、質問内容がこれでは、せっかくの姿勢も時間も台無しです。

一般に質問を受ける側は「この問題がわかりません」と聞かれると、問題のすべてがわからないのか、一部がわからないのか。どこまでわかっているのか、などと様々なパターンを考えます。そして、何が聞きたいのか結局わからないので、とりあえず教えてみると「それは分かるんですけど」と言われます。

これでは、お互い時間の無駄です。さらに信頼関係にも悪影響をもたらします。何度もいいますが、質問する姿勢はよいことです。しかし、何も準備せずに質問するのはよくありません。質問している間は、相手の時間を使っているということを肝に銘じておいてください。したがって、その分無駄にしないためにも質問する前に準備をしなければなりません。

そして質問は最終兵器と考えましょう。いつも聞ける人が近くにいるわけではありません。むしろ自分一人で乗り越えなければならない状況の方が多いです。なので、まずは一人で対応できる力を身につけることが大切なのです

そのためのステップを学びましょう。

 

 

 

乗り越えるときの原則

原則は【10~15分調べて分からなさそうなら人に聞く】です。

まずは自分で調べましょう。ここで乗り越えられそうな情報があれば、もちろん読み込むのに15分以上かかっても構いません。ただ、15分調べてもチンプンカンプンで、全く乗り越えられる気がしないほどの情報しかなければ、15分以上かけるのはやめましょう。1時間もかけてダラダラ調べてはいけません。このときはじめて人に聞く選択肢が出てきます。

人に質問する前には、自分で調べるという準備が必ずなければなりません。調べてわかることも含めて人に質問するのは最も効率が悪い方法です。どうしても人に聞かないと分からない内容のみを質問しましょう。

 

 

最初の10~15分で調べる方法と質問の仕方

では最初の10~15分の調べ方についてお話していきます。

 

①インターネットで調べる

人に聞くより何をするより、インターネットでの検索が最も早いです。多くの方がスマートフォンをもっているはずです。ぱっと調べることができる辞書を手元にもっているのです。これを使わない手はありません。先生の説明よりヤフー知恵袋の方が分かりやすいこともあります。分からない問題文の一部を検索したら、それと同じ問題の解答解説が出てくるときもあります。動画検索すると無料で解説してくれる動画がでてきます。

今や、スマートフォンをいかに上手に使うかが受験を制すると言っても過言ではありません。ちなみに宿題をする時にインターネットを使わないのは世界でも日本くらいだそうです。

 

『余暇・宿題でのICT活用、きわめて少ない日本の生徒…OECD調査』より

 

学校の教材や辞書を使わないといけない、ネットで調べてはいけないというルールはありません。躓きポイントはある程度決まっています。皆さんだけでなく、他の人も困っているのです。質問がよくある躓きポイントはインターネット上でも質問されていることが多いです。ヤフー知恵袋はその典型的なサービスです。一度は必ずインターネットで調べましょう。

 

②優しい参考書で調べる

参考書を使うときは必ず「優しく分かりやすい参考書」で調べましょう。難しい辞書や、教科書のような堅い内容の本ではなく、優しい初心者向けの参考書です。新しいことを学ぶ際に、理解しにくい本や分かりにくい指導者だった場合、その科目、分野に対し苦手意識が生まれてしまいます。ただでさえ、躓いているポイントなので、苦手と感じやすい状態にあります。苦手意識を作らないためにも、優しく分かりやすく書いてあるもので調べましょう。

 

③最後に人に質問する

インターネットや優しく分かりやすい参考書で調べても、何も出てこない。もしくはネットや参考書に書いてあったけど、その内容がいまいち理解できない場合に、初めて人に質問しましょう。この時点であれば、質問の前準備は8割終わっています。なぜなら、これまでの「調べる」という一連の流れが質問の前準備そのものだからです。そこで、次の項目に答える形で残り2割の準備、すなわち「質問内容作り」に取り掛かりましょう。

 

①躓きポイントはどこか

②調べた内容は何か
・インターネットや優しい参考書で何を調べたのか
・調べたら何がどこまで分かって、何が分からないのか
・自分はどう考えるのか

③結局何が聞きたいのか。何が知りたいのか

 

この3つの項目に対する答えを順番に用意してから、人に質問しましょう。そうすれば、質の高い質問となり、学習効率は飛躍的にアップします。

 

質問するとしたら、誰に行うでしょうか。先生や友達ですよね。ではいつ質問するのか考えると、休憩時間が主かと思います。休憩時間は概ね10分。昼休みも合わせると、合計1時間半程度でしょうか。塾や家庭教師での質問も、1回2時間程度、週1〜2回です。この時間だけしか、誰かと一緒に勉強することはできません。となると、ほとんどの勉強時間が自分一人でやることになります。

したがって、躓きポイントを一人で短時間に乗り越えることができる力というのは、勉学において非常に重要なものであることがわかります。さらにこの力は社会人になればより一層必要とされるようになります。本記事を参考にして、自分で乗り越える力も身につけながら、人に上手に聞く技術も習得しましょう🐧










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