第3章:問題の解き方を学ぶ(問題学習を行う)




内容を理解した後は何をすればいいの?問題学習って?

 

第1章で「学校の使い方」を学びました。

 


学校で新しい内容を勉強し始めます。分からないところ、理解できないところに〇をつけチェックします。

第2章でインターネット、優しい参考書、質問で、〇をつけた理解できないところをしっかり理解します。

 

 

では内容を理解できたとして・・・次にすることは何でしょうか?

 

それは問題の解き方の勉強です。

 

第1章、第2章までは、ある分野の内容を理解しただけ。

 

ここで「はい!この問題やって!」
って言われても解けないです。

 

公式を丸暗記したとしても、使い方が分からなかったら問題は解けません。
つまり点数が取れません。

 

非常に重要なポイントです。

 

 

参考書や学校で学んだことはあくまで、ある分野の考え方であり、問題の解き方ではないのです。従って学校で教えられたことや、教科書、参考書の内容を理解したからといって、その範囲の問題が解けるわけではありません。

 

まさにこれこそが「勉強したのに、問題が解けません」といって悩む原因です。

 

学校の授業で新しい範囲の内容を理解しました。

 

次にすべきことは

「理解した内容、考え方がどう問題として出題され、どのように解くのかという、問題の解き方を分析する」

つまり問題学習です。

 

 

 

問題学習の原則

 

問題学習をするにあたって大事な二つのルールがあります。

①【問題を解こうとしない】
②【1問に時間をかけない】

必ず守って学習していきましょう。

 

 

【問題を解こうとしない】

学校で学んだばかりの状態では、問題を解こうとしてもほとんど解けません。

それは当たり前。当然です。
単純に「問題の解き方を知らないだけ」だからです。

 

恥ずかしいことではありません。

 


最もマズイのは、
まだ問題を解く勉強をしていない範囲にも関わらず、いきなり自力で解こうとしてウンウン唸って、1問に30分~1時間と時間をかけてしまうことです。しかもほとんど解けていないし理解もできていない。

時間だけが過ぎている・・・

 

これだけは絶対にやってはいけません。
何度もいいますよ!

 

皆さんには時間に限りがあります。無限にあるわけではありません。
限られた時間で勉強していかないといけないのです。

 

だから、習いたての範囲は自力で問題を解かないでください。
問題の解き方をまずは分析(問題学習)しましょう!

 

【1問に時間をかけない】

問題学習は、できるだけ多くの問題パターンの分析と、解き方を理解する段階です。すなわち、多くの問題に触れ、分析する必要があります。

限られた時間の中で多くの問題に触れるためには、1問にかける時間を短くしなければなりません。

 

よってこの段階では、問題を解くのではなく、解き方の分析と、解く流れを理解するのみにしておきましょう。

自分で解けるようになるまで勉強してしまうと、多くの時間が必要になります。

あくまで問題学習の目的はパターン認識(分析)と解き方の理解です。

 

解く練習、解法の習得は、問題学習の後にやります。
とにかく解き方の先へ先へ進めましょう。 

「今の自分は問題の解き方を勉強するのであって、問題を解く練習をしているのではない」という気持ちを常に持ち問題学習を行いましょう。

 

 

 

問題学習の方法

 

①【問題を解こうとしない】
②【1問に時間をかけない】

この二つのルールを守って問題学習を始めていきましょう。

ここでは問題学習の流れについてご説明します。

 

 

【問題を見ます→すぐに答えを見ます】

まず問題を見て、その後すぐに解答を見ましょう。

ここで答えを見ることを、ためらってはいけません。今は解き方を勉強するのであって、問題に挑戦する時ではないのです。

5秒で答えを見ましょう。

解くのはテスト直前やテストの時で十分!

 

 

【答えに沿って、自分で解きながらフローチャートを作ります】

問題を解く流れを私はフローチャートと呼びます。
答えをなぞりながら、問題に対し、まず最初は何に注目をしていて、何から解き初めて、その次は何をして、、、途中でどの知識や公式がどのように使われ、どのような流れで解いているのか、という全体のフローチャートを理解します。
しかし、読んでいるだけでは深い理解はできないので、解答を真似して紙に書きながら(綺麗に書く必要はありません)全体のフローチャートを理解すると良いです。

 

問題全体の解く流れが理解できたら、自分オリジナルの簡単なフローチャート(解き方の簡単な流れ)をまとめましょう。

 

フローチャートはただのメモです。

なので、問題の解答の横とかにささっと書いておけばいいですよ。もちろんノートに書いてもよいです。とにかく全体の解く流れを把握して、簡単にまとめましょう。

 

 

【フローチャートからポイントを抽出します】

次に②で作ったフローチャートの中からポイントを抽出します。

ポイントとは、他の問題でも使えそうな解き方、考え方、テクニックや、注意すべき点を言います。

このポイントがあなたにとっての一番の武器となり実力となります。
つまり応用力につながります。

 

 

【フローチャートとポイントを残す】

問題学習で学んだ、フローチャートとポイントは問題の解答ページにメモするか、別の紙に書き、問題集に挟んでおくなどして、必ず残しておきましょう。

問題学習に使う問題集は、フローチャートやポイントを身につけるために何度も繰り返し、見返すことになります。

その際すぐにフローチャートとポイントを見れる環境を作っておくことが大切です。

 

即ち、フローチャート、ポイントがあることで最も効率良く問題を復習できるようになるのです。
別のノートにまとめると、照らし合わせなければならないので面倒です。
従って、問題集をノートのように使って、そのまま書き込んでしまいましょう!
これも結局1ヶ月後、同じ問題を見てもフローチャートやポイントを思い出せるようなメモを書いておくことが大事なのです!

 

フローチャート、ポイントをまとめる作業がその後の学習の質(復習の質)に非常に関わってきます、最初は時間かかるかもしれないですが、少し練習したら、1分くらいで作れるようになります!続けてやっていきましょう!

 

 

フローチャート、ポイントの例

これから4つのフローチャートの例を載せて簡単に解説します。

塾の生徒たちが、まだ入塾して間もないころ、丁寧に作成したものです。

少し書いてあることも多いですが、最初はこれくらい丁寧に作成する方がよいでしょう。

フローチャート作成を繰り返していきながら、徐々に最も自分にあった、シンプルなフローチャートへと進化させていきましょう。

 

もちろん問題文や答えは書かなくてよいですよ!(生徒たちは書いていますが、この時期は書いてあった方が自分によってよかったのでしょう!それは自由です!)

 

【例①】

これは理想形のフローチャートですね。
上の赤で囲まれている部分が、問題の解き方の簡単な流れ
そして下の赤で過去もあれている二つの部分がポイントです。
ポイントでは「この手の問題は二つのアプローチ方法がある」ということをフローチャートから抽出しています。

 

本当に上手なまとめですね^^

 

 

【例②】

フローチャートはすばらしいです!全体の解く流れが頭にうかびます。
しかしポイントを抽出できていないですね。ここからポイントを出すとしたら

・複素数問題ではa+biとa-biを必ず意識しておく

などがよさそうでしょうか。

 

 

【例③】

これも非常によいまとめ方です!
ちゃんと使うべきポイント、公式もチェックしています

 

【例④】

すばらしい!

完璧です

 

 

以上ぜひ参考にしてみてくださいね!
ここでは数学しか載せていませんが
英語、化学、物理、国語も同じです。

まずは問題から答えをどう導き出すか。パターンの学習が必須です!!!

 

 

 

律速点について

 

ここでフローチャート、ポイントに加え、もう一つ問題学習においてメモしていただきたいことがあります。

それが律速点です。

 

 

何回か練習した問題を1ヶ月後に解き直したとしましょう。
「練習済み、問題学習済みなので解けるよ!」と言う人が多いと思いますが、

 

意外と解けない問題が多いと思います。
では解けなかった問題は、解答の初めの段階から全く手がつけられないものでしたか?

違いますよね。

 

解いたことある問題なので、途中までは解けたけど、ある部分から解けなくなり、つまずいてしまった、ということが起きますよね!
答えを見ると、「あー!!そうだった!ここさえ乗り越えたら、解けたのに」って思うことがありませんか?

惜しい!!ということですね。

でもただ「惜しかったなー!!」と終わってはいけません。

答え見て、あーそうだったなーもう少しで解けたなー。じゃ、この問題は終わり・・・

としてはいけません。

このつまずいてしまった解答の途中の部分は、あなたにとって最も大切な部分です。そこさえ乗り越えたら、そのまま最後まで解けた、ここさえ・・・このポイントこそが律速点です。

律速点はなかなか見つけることができません。唯一見つけることができるのは、復習した時のみです。

そして律速点を疎かにすると、勉強しているのに、なかなかテストの点が伸びないという状態に陥ってしまいます。

律速点を見つけたら、必ず以下三つについて分析をし、ポイントとしてメモしておきましょう!

 

【律速点の三点分析】

①どこで何をつまったのか、具体的に何がわからなかったのか。(問題の明確化)
②なぜつまったのか、解いた時は何を考えていたのか(現状分析、評価)
③ではどうすれば良いのか。次からはどうすることで律速点をのりこえルのか(改善策)

 

律速点はどちらかというと、復習に入りますが
一つの問題の横にフローチャート、ポイント、律速点の三つが書かれていると、その問題における「問題学習」は終わりです。

 

 

まとめると

 

 

こんな感じですね。

 

問題学習はやや時間がかかりますが、これをするかしないかが、非常に大きな差となります。

踏ん張りどころです!!!

 










2 件のコメント

  • フローチャートとポイントの抽出の実践をしています。
    そこで質問なのですが、フローチャートとポイントの抽出が終わった後にすぐ解き直しをした方が良いのでしょうか?
    フローチャートを書いて理解解法のインプット→正しく使えるかのアウトプットとして解き直しは有効なのかな、と考えているのですが、時間がかかるという面を考えると疑問が残ります。
    もしくは、フローチャート作成→復習(1分間思い出す)→解いてみるという流れでしょうか?

    長々と申し訳ありません。
    アウトプットの部分を詳しく教えてくださると嬉しいです。
    ご回答のほどよろしくお願いいたします。

    • ペンペン先生です。コメントありがとうございます。
      おっしゃる通りで「フローチャートとポイント作成→復習(1分間思い出す)→1分間で思い出せるようになる→1度解いてみる→律速点を見つける」
      が効率のよいやり方です。「復習方法」でお話したように、実はフローチャートとポイントの抽出は復習資料作成にもなっているんですね。なので、フローチャートとポイントの作成が終わったら、次は復習の段階に入るのが良い方法です。

      すばらしく理解されていて感動しました!
      その調子で頑張ってくださいね!またわからないことがありましたらいつでもご連絡ください!
      応援しています

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です