第4章:参考書、問題集の選び方と使い方




参考書・問題集は必要?

 

皆さんは自分だけの参考書や問題集を持っていますか?

生徒A「教科書、学校の問題集は持っている」
生徒B「参考書や問題集は買ったけど、使っていない」

 

そうですか。

では、

 

教科書だけで内容を理解できますか?
学校の問題集の解説は詳しいですか?

 

先生の説明なしで、【一人で】教科書や学校の問題集を使って勉強できますか?

 

 

私はできるだけ早く、全科目の適切な参考書、問題集を用意することをオススメします。

第0章:勉強が嫌いになる日でも書きましたが、

 

 

「勉強内容が分かりにくくなってきたな」という時に何も対策しなければ、そのまま嫌いになってしまい、後々手をつけることができなくなってしまいます。

 

もっと早くから対策しておけば・・・そう思ってきた先輩方がたくさんいます。
このようなタイミングは誰にでもやってきます。

 

そして動かなければならないのは、自分自身です。

「先生か、もしくは誰かが、いつか教えてくれるだろう」

 

そんな甘くはありません。

 

そんなことを言っている間に、すぐに三年生になってしまい、この時点で塾に行っても、挽回できず、夢を諦めてしまう人も少なくありません。

 

結局、

 

分からない、躓くタイミングと内容は自分しか把握できないので
自分でどうにかするしかないのです。

 

しかし安心してください。
自分で勉強する時に味方になってくれる道具はたくさんあります。

 

その1つが市販の参考書、問題集です。

 

 

世の中には分かりやすく説明してくれる参考書や問題集がいくつかあります。

 

教科書、学校の授業、や学校の問題集、テストだけで勉強しないといけないルールはありません。

 

 

勉強するのは私たちです。

皆さんにとって一番大切なのは、1つ1つの勉強内容を理解していくことであり、勉強していく上で最も基板となる考え方です。

 

その時に手助けしてくれるパートナーが市販の参考書や問題集です。
もちろん、どれでも良い、というわけではありません。

 

皆さんの状況、タイミングによって適切な参考書、問題集は異なるのです。つまり自分で、今の自分に必要なものを選ばなければなりません。

 

 

参考書、問題集とは、皆さんにとって出会いのようなものです。

 

今まで苦手でどうしようもなかった科目が、たった一冊に救われることもあれば、逆にたった一冊によってその科目が嫌いになることもあります。(世の中には分かりにくい参考書がたくさんありますからね。)

 

しかし参考書に悪者はいません。使い方とタイミングさえ間違わなければ、どんな参考書でも味方になってくれます。

 

人生を左右する可能性を秘めた参考書、問題集との付き合い方を学んでいきましょう。

 

 

 

参考書問題集は必ず自分で選ぶ

 

さて参考書や問題集の必要性についてまずお話しました。

 

では次に何を選ぶかというお話です。

 

「数学の勉強するのにおすすめな参考書を教えてください!」
「単語を勉強するのにおすすめな単語帳はどれですか?」
「英語の点数をあげるための問題集が知りたいです!」

 

という質問をよく受けます。

皆さんも一度は質問したことがあるのではないでしょうか?

 

 

正直に言います。

 

「分かりません」

 

 

本屋に行くとわかりますが、参考書や問題集は世の中に山ほどあります。
その中にはいいものから、あまりよくないものまでピンキリです。

しかも毎月新しい本が出版され、同じような参考書や問題集がたくさん!

 

「世界一わかりやすい〇〇」

「東大生が教える〇〇」

 

胡散臭いタイトルもありますよね。

 

中身は会話調のものから、堅苦しい文章が書いてあるもの、絵や図がやたらたくさん書かれているものなど、内容のタイプも全く異なります。

 

さきほども書きましたように、皆さんの状況、レベル、タイミングによって適切な参考書、問題集は異なるのです。

 

 

「わかりません!!!!」

そのかわりに・・・

 

「参考書、問題集の特徴と使い方、一度直接見て頂きたい参考書、問題集はあります!」

 

 

参考書や問題集にはそれぞれ特徴がありまして、種類分けすることができます。
そして、あなたの現状に対し、必要な参考書や問題集をある程度絞ることはできます。

 

しかし最後は結局自分の目で見て、これがいいかなと選ぶしかないのです。

従って必ず本屋に足を運び、自分で選びましょう。

 

最後の「あなたが見て選ぶ」までは型があります。
それを今回はお渡ししますね。

 

 

参考書・問題集の種類と使い方

 

参考書・問題集を四つのタイプに分けることができます。

 

 

これらは使うべき状況、タイミング、使い方が全く異なります。

よく読んで理解しましょう。

 

 

タイプA:読み物(理解用)参考書

 

・授業などで初めて学習した分野や、理解できなかった分野を勉強する時
・自分で勉強を進めていく時
・復習をして、まだ理解が曖昧だったところを理解する時
・教科書代わりに使いたい時

このような時には

「優しく、分かりやすい説明が多い参考書を読んで理解すること」

が重要なポイントとなります。

 

新しい範囲を勉強し始める時は、分かりやすいものから入る。

 

これが原則です。

この時点で問題を解いても意味がありません。
まずは考え方、内容を理解することが必要です。

 

そんな新しい分野、苦手な分野を勉強する時や、学校の授業で分からない部分を補う、理解するために使う参考書がタイプAです。

 

全科目に対して、必ず用意したいですね!

皆さんの一番の味方となります。

問題は含まれておらず(あっても少数)、表や図よりも、【文章で】優しく分かりやすく説明している参考書が望ましいです。

 

表や図が入っていると、その分文章での説明が少なくて、逆に分かりにくい、理解しにくくなることが多いです。

 

表や図はその内容を理解した上で、参照した方がよいので、新しい分野や苦手な分野を勉強する時は、とにかく優しく、分かりやすく文章で多く説明されている参考書を使うことをオススメします。

 

どうしても表や図を使いたい人は参考書よりも分かりやすくまとめてくれているサイトがインターネットで調べると、たくさんありますので、そちらで好きなものを利用した方がよいでしょう。

 

 

ここで「分かりやすい」というのは、文法書のように「詳しい」ではなく、

「初心者向けに分かりやすく文章で説明している」ということです!

とにかく優しいもので、理解しやすく、教科書の代わりとなるレベルが望ましいです。

※教科書と同じくらい簡潔だったり、文法書のように難解に書いてあるものは使わないでください。無駄です。

 

学校で理解できたと思った範囲も参考書を読むと、より理解しやすかったり新しい発見もあります。学校の進度に合わせて全ての内容を読み進めていくのもオススメです。

 

 

【一度見て頂きたい理解用の参考書例】

ここであげる参考書は、理解用の参考書の例として一度見て頂きたいものを載せています。

このくらいのレベルや内容、分かりやすさのものをタイプAとして分類することができます。一度手に取ってみてみましょう。そしてここにあげられていない参考書なども見て比較し、自分にあったものを発見していきましょう!

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タイプB:問題学習用の問題集


問題学習の時に使う問題集です。
※問題学習については第3章で説明しています。

とにかく、基本問題がまんべんなく揃っている、

 

解答解説が丁寧で詳しい問題集を選びましょう。

 

問題数は少なくても構いません。まずは代表的な基本問題を勉強することが必要です。

 

解説が少ない問題集は、できるだけ選ばないようにしましょう。最も効率の悪い学習になってしまいます。これだけは選ばないでください。理解できない部分がたくさんありすぎて嫌になってしまいます。

 

よく学校で解説なし、答えなし(答えだけ書いてあって、解説がない問題集のときもありますが)の問題集をもらいませんか?

 

さらに宿題でその解答解説がない問題集の問題を出して、
次の授業で宿題の答え合わせをする先生いませんか?

 

それは効率の悪い勉強のやり方かなと思います。

もちろん好きな先生だったらよいですが

 

私は答えのない問題集をもらったときはAmazonで同じタイトルの問題集を検索して「答え、解説つきの同じ問題集」を買っていました。

 

 

出版社は「市販用に答え付きの問題集」と、それと同じ問題集ですが答えのついていない「学校用の問題集」の二種類を用意しています。

 

自分で勉強するには、答えは必須です。

 

さて

タイプBの問題集は問題学習のときに使っていきましょう!
この時点では章末問題や練習問題はやらなくても良いです。

 

必ずその問題集がメインで扱っている問題について勉強していきましょう!
(数学のチャートでいうと基本問題だけでよく、練習問題や章末問題はやらないようにしましょう。)

練習問題や章末問題は実力試し用で、解説も基本的には少ないです。

 

もし章末問題レベルの問題を勉強したい場合は、その問題集ではなく、章末問題レベルの問題をメインで扱っていて、解説の詳しい別の問題集を探しましょう!

つまり次に説明するタイプCのような問題集を使っていきましょう!!

 

 

【一度見て頂きたい問題学習用の問題集例】

ここであげる問題集は、問題学習用の問題集の例として一度見て頂きたいものを載せています。

このくらいの問題数、豊富な解説、ポイントの説明をしているものをタイプBとして分類することができます。一度手に取ってみてみましょう。そしてここにあげられていない問題集なども見て比較し、自分にあったものを発見していきましょう!

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改訂版チャート式基礎からの数学
物理のエッセンスシリーズ
入門問題精講シリーズ
大学入試 世界一わかりやすい英文法、語法の特別講座
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タイプC:応用力をつけるための問題集


「定期テストレベルの基本問題の解き方は身についたので、少しレベルアップしたい、模試の問題が解けるようになりたい」という時に使います。

(★必ず基本問題(タイプB問題集)の問題学習を終えて、身についてからにしてください。タイプBだけでも模試レベルは解けるようになります。)

 

応用力をつけるための問題集は、例として「基礎、標準問題精講シリーズ」のようなものです。
入試問題を扱ってはいるが、基本の知識、エッセンスで構成された入試の基礎問題を集めており、さらに解説もしっかりしている問題集です。

 

もちろん解答解説は詳しいものを選びましょう。

 

 

使い方は簡単!問題学習とほぼ同じです!

しかし1つだけ違うところがあります。

 

最初にいきなり答えを見ないということです。

 

問題学習の時はすぐに答えを見ていましたが、応用力をつける程度のレベル(定期テストが終わった程度のレベル)ならある程度見たことがあるなーと感じる問題が出てきます。

 

まずは最初の3分は考えて、全体の解き方の流れを考えてみてください!
そして解けそうなら解いてみましょう!
でも自力で解けそうな問題を解く時間は20分ですよ!

これ以上時間をかけたらダメです!
入試も基本的には1問20分くらいで時間配分をします!

 

最初に全体の流れを考えるという3分間で全く分からなかったら、すぐ答えを見てください。そこで唸っても無駄です。

答えを見てからは問題学習と同じです。
フローチャートとポイント、律速点を書いていきましょう!

 

★タイプCでも章末問題で勉強するのはやめましょう!解説が少なすぎます!

 

 

【一度見て頂きたい応用力をつけるための問題集例】

ここであげる問題集は、応用力をつけるための問題集の例として一度見て頂きたいものを載せています。

このくらいの問題の難易度、豊富な解説、ポイントの説明をしているものをタイプCとして分類することができます。一度手に取ってみてみましょう。そしてここにあげられていない問題集なども見て比較し、自分にあったものを発見していきましょう!

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基礎問題精講、標準問題精講
一対一の対応演習
名門の森物理
重要問題集シリーズ

 

 

タイプD:表や図で整理された解説の少ない参考書

 

このタイプの参考書は単独では使わないようにしましょう。

これは資料集のようなものですね。使い方としては2つあります。

 

 

①暗記資料作成時に参考にする

暗記用の資料(「暗記方法」でまたお話します)を作る際に参照するものとして使います。暗記する用に図や表を作るのが苦手という人はこの参考書にある、まとまった図や表を参考にすると良いでしょう。

 

②タイプAと併用する

理解用の優しい参考書、優しい文章で書かれている参考書と併用すると大きい効果が得られます。

 

理解するための優しい参考書にとって一番の弱みは図が少ないことです。従って理解はできるが、全体像が見えない状況に陥りやすいです。

 

そんな時に図で整理された参考書(タイプD)を見ると、理解も一気に進み、頭にも入りやすくなります。上手に組み合わせて使ってみましょう。

 

 

 

学校の授業、問題集だけで勉強しないといけないルールはない

 

 

最後に一つこんなお話を。

 

以前私の生徒で、学校の定期テストでは毎回トップ、模試でも高得点をとっている子がいました。

 

その子がある日、落ち込んで塾に来ました。

 

「市販の参考書や問題集なんか使うなと言われました。俺(クラスの先生だそうです)の授業を聞いておけば必ず成績はあがる。今のお前の成績じゃ絶対に医学部は無理だと言われて・・・」

 

よくよく聞くと

授業中にちょっと分かりにくいところがあって、そのままだとついていけなくなるから、自分が買った参考書を出して理解しようとしたところを怒られたそうです。

すばらしいじゃないですか。なんとか分かりにくい授業についていこうと頑張ったわけですよね。

 

なのに、参考書を出したことを怒られたみたいです。

それに加え上記のように言われたそうです。

 

それから毎日、教師に理不尽なことで怒られ続けていました。クラスの先生なので授業以外も関わらないといけない状況だったそうです。

 

私が「もう学校やめなよ」って言ってしまったくらい精神的にも追い込まれていました。

 

この子は毎日必死に勉強していました。

平日は1日5時間、休日は1日10時間以上はやっていたんじゃないかな。

 

唯一この子にとって、安心して勉強できる場所が塾だったそうです。

結果医学部ではありませんが、旧帝大で医療系の学部に合格しました。

 

よかったです。

 

この前LINEでメッセージを頂きました。

今は伸び伸びと医療の勉強ができているそうです。

 

うれしいですね。

 

 

 

さて

 

「市販の参考書や問題集なんか使うな。おれの授業を聞いておけば必ず成績はあがる。今のお前の成績じゃ絶対に医学部は無理だ」

 

悲しいですね。

 

 

どうしても、生徒は教師についていくしかない場合が多いです。

なぜなら教育環境が整っていない地域が多いからです。

 

 

そんな、他に助けを求めることができない子供に対し

可能性を踏みにじるような言い方はあり得ません。

 

子供は逃げることを知らないです。

だからどうしても限界まで頑張り続けてしまう。ある意味自分の限界を知らないのです。

 

だからつぶれやすい。

 

 

同じような人

 

いませんか?

 

あなたは大丈夫ですか?

 

もしあなたが少しでもそう感じたら

 

 

自分を助けてくれる参考書や問題集に変えましょう。

 

誰のための勉強でしょうか。

学校の先生のための勉強ではありません。

高校の大学合格率をあげるための勉強ではありません。

 

自分のためです。

 

 

自分がしたいように勉強しましょう。参考書や問題集、インターネット、使えるものはすべて使いましょう。

 

それが成績をあげる、自分の可能性をつぶさない、つぶされない最も重要な要素です。

 

一緒に進んでいきましょう。

 










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