【原稿公開】はじめに:参考書・問題集は大切なパートナー




 

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参考書や問題集と聞くと、何を思い浮かべますか。学校でもらう教科書。塾で使う問題集。市販の参考書。たくさんありますね。むしろ「教材がたくさんありすぎて困る」が現状でしょう。また参考書や問題集は、日々留まることなく増え続けています。最近ではインターネットやスマートフォンアプリを利用した無料動画講義まで出てきました。

このように勉強道具が次々と現れるため、「勉強」においては非常に便利な世の中になったと言えます。

調べたければ、インターネットですぐに調べることができますし、無料で学習アプリを使うこともできます。YouTubeで講義動画をいつでも視聴することができます。教育格差が叫ばれて久しいですが、テクノロジーのおかげで確実にその格差は縮まりつつあります。

道具が充実すると、次に問われるのは「何をどう使うか」です。しかし残念ながら、便利な道具が多くあるにも関わらず、どう勉強したらよいのか、どの参考書や問題集を使えばいいのか分からない人が多いです。これは非常にもったいない。なぜなら現代の勉強道具は、適切に選んで使うだけで、誰でも確実に結果を出せる完成度の高いものだからです。今後も、より良い、より便利な教材が次々と出てきます。

高いお金を払い、有名な塾に通わなければ、分かりやすい授業を受けられなかった時代から、誰でもどこでも質の高い授業を受けることができる時代に変わりつつあります。これからは個々人が「タイミングを見極め、必要な道具を選択し、適切に使う」ことが勝負になります。すなわち、「勉強道具の使い方を制するものが勉強を制す」といっても過言ではないのです。

 

 

私はこれまで100冊以上の参考書、問題集を使ってきました。その理由は、高校1年生の時に医学部受験を決めたと同時に独学での勉強を決断したからです。私の高校は県内では上位の進学校でしたが、当時は医学部に合格する学生が一人出るか出ないかのレベルであり、全国の進学校と比較すると授業のスピードもかなり遅い部類に入っていました。医学部を目指しているライバルは全国のトップ層であり、その人たちについていくためには自分で勉強を進めていくしかないと考え、独学を決断したのです。

しかしいざ独学を決めたとしても、何を使えばいいのか分かりませんでした。当時はアマゾンなどなかったので、近くの小さな本屋に置いてある限られた参考書しか手に取ることができませんでした。それでは確実に足りないので、いろいろ調べ、本屋に置いていない教材が欲しい時には直接出版社に電話し注文していました。

当時はスマートフォンなどなかったため、アプリは存在せず、動画授業も簡単に受けることはできませんでした(動画授業と言えば東進ハイスクールに入塾しなければなりません)。このような環境だったため、とにかく「これは使えそう」と思った教材を片っ端から購入し、がむしゃらに勉強せざるを得なかったのです。こうして私は100冊以上の参考書、問題集を使うことになりました。

 

 

そして私はある確信をもつようになりました。「参考書、問題集は勉強に困っている人を支え、一緒に歩み、希望を持たせてくれる大切なパートナーである」ということです。

そう確信を抱くに至った大切な参考書のひとつをご紹介します。
「橋元物理のはじめからていねい」という教材です。

私は物理を高校2年生で学び始めたのですが授業が分かりにくく、最初から苦手意識を感じていました。さらに初めての物理の定期テストでは全く点がとれず悔しい思いをしました。その日の帰り道、本屋に立ち寄り買った本が橋元先生の参考書でした。読み始めると目から鱗で、「これまで自分はなぜ物理を理解できなかったんだ」と疑問に思うくらい分かりやすく解説されていたのです。その後も橋元先生の教材を中心に学習したところ、ほとんどのテストで9割をとれるようになりました。さらに模擬試験や入試では最も高い点数をとれる得意科目にもなりました。

最初の定期テストでボロボロな点数をとった時、本屋に行かず学校で渡された教科書と分かりにくい授業だけで勉強し続けていたら、どうなっていたかと思うと怖くて想像できません。「橋元物理をはじめからていねいに」という素晴らしい参考書と出会えて本当に良かったと思います。人生を変えて頂いたと言っても過言ではないくらい、自分にとっては特別な参考書です。

世の中には勉強に困り、途方に暮れている人がたくさんいます。学校で勉強がうまくいかず、塾や家庭教師を利用したけど、それでも克服できない。「なぜこんなに自分はできないんだ」と落ち込んで勉強から距離をとってしまう人もいます。私も当初は勉強に対し困惑していた一人でした。でもそんな私を肝心な時に助けてくれ、最後の最後まで裏切らず共に戦ってくれたパートナーが参考書や問題集でした。

参考書や問題集は私たちの人生をも変える可能性を秘めたパートナーなのです。

 

 

ただし、注意も必要です。実際は100冊以上も使ったのに、自分に合っていると思えたのは1科目につき数冊でした。即ち、残りの何十冊もの本は自分にとって合わなかった本なのです。

使うと逆に混乱したり、課題を全く克服できなかったり。何時間もかけたのにひとつも身についていないこともありました。選んでみると難易度が高すぎたり、使うことで苦手になった教材もありました。そのような失敗には必ず原因があります。それは教材だけが全て悪いのではなく、選び方、使い方、タイミングなど他にも様々な要因があります。実は参考書や問題集は使い方とタイミングを間違えるだけで、良いものも一変してしまう可能性があるのです。

つまり、適したタイミングに適したものを選び、使いこなさなければ逆効果にもなり得る。それが参考書や問題集なのです。

 

 

ただ、難しいことではありません。なぜなら、選び方、タイミング、使い方にはある原則があるからです。その原則を本書ではご紹介しています。原則に沿って選べば、確実に自分に合う教材を正しいタイミングで選ぶことができます。

本書は7部構成です。
まず第1章で私が参考書、問題集を100冊以上使用し経験した5つの失敗と、そこから学んだことをご紹介します。第2章で参考書、問題集を選ぶ前に知っておきたい基礎知識をお話します。そして第3章から第6章まで具体的な教材の選び方、注意点をご紹介し、第7章でこれまでの話の総括としてオススメの教材を取り上げ、教材を分析する流れを共有することで、読者の方に本屋で教材を選ぶ擬似体験をして頂きます。

本書を終えるころには、きっと教材への見方が180度変わっていることでしょう。

参考書や問題集を見つけることは出会いであり、購入することはパートナーとして一緒に歩む決断をすることです。その一冊で得意になることもあれば、その一冊で苦手になることもあります。人間関係と同じです。良い出会いがあって、良いパートナーがいれば人生は非常に豊かなものになります。参考書や問題集とも良い出会い、良い付き合い方をしたら必ず最高のパートナーとして良い影響を与えてくれます。

ではそんなかけがえのない参考書と問題集の出会い方についてお話していきます。

 

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