【原稿公開】第3章(3)苦手な箇所を複数の参考書で比較せよ




 

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理解型参考書は理解のしやすさが何より重要です。しかし自分が本当に理解しているか、評価するのは意外と難しいです。分かったつもりでも、実は十分に理解していないことはよくあります。この難しさは参考書を選ぶ際にも、大きく影響します。多くの人は本屋で参考書をざっと立ち読みし、「分かりやすいな」とその場で感じて購入を決断します。しかし実際に使うと、分かりづらく苦い思いをすることがあります。それは仕方ないのかもしれません。ただでさえ理解を評価するのは難しいのに、短時間立ち読みするだけで、その本を評価するなど至難の業なのです。

 

 

 

第2章で、「自覚的理解と他覚的理解のズレを修正すれば、深い理解につながる」とお話しました。参考書選びでもこの方法を利用できれば良いのですが、そのためには「購入し使うこと」が必須です。

しかし、それではいくらお金があっても足りません。

短時間立ち読みするだけで理解型参考書を見つけられる方法はないのでしょうか。確実に見つける方法はありませんが、見つける可能性を高める方法はあります。それは「苦手な内容を複数の理解型参考書で比較し検討する」方法です。

まず普段の学習の中で出てきた苦手な分野を選びましょう。数学ならベクトルや数列、物理ならドップラーなど、多くの学生が躓きやすい分野があるはずです。その中で自分が今一番克服したい分野を選んでください。次に本屋で購入候補となる理解型参考書を複数選び、先ほど選んだ苦手分野を読み比べてみましょう。複数の教材の中で最もわかりやすく解説した参考書こそ、自分に合う理解型参考書の可能性が高いことになります。

 

 

 

失敗5でも触れたように、これは「わからないところを乗り越える方法」としても非常に有効なやり方の一つです。理解できない箇所は、複数の教材で比較しながら勉強すると、よりスムーズに理解できるのです。

インターネットでも同じ方法を使うことができます。躓いた箇所についてネットで検索します。すると検索ワードにヒットして、複数の解説サイトが表示されます。それらを比較しながら勉強するのです。ネットであれば、文章だけでなく動画も利用できるので、より理解しやすいでしょう。

このように同じ分野を複数の側面からアプローチすると、理解しやすくなります。例えるなら、ある模型を正面から見ると二次元にしか把握できませんが、いろんな方向から見ると三次元として把握できるような感覚です。複数の説明により、お互いが補足し合うので一つの内容をより理解しやすくなるのです。

 

 

 

話を戻しましょう。今回は複数の参考書を比較することで、最も自分に合う理解型参考書を見つける「可能性を高める」方法を紹介しました。あくまで可能性を高める手法であり、このやり方で選んだ参考書が必ずしも全ての分野において良いとは言えません。

失敗5でもお話したように、ひとつの参考書の中でも、理解しやすい分野と理解しにくい分野が存在します。全てを完結できる参考書は稀です。たまたま苦手な分野のみ良い解説だった可能性も十分あります。この点には注意し、参考書を吟味しましょう。

 

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