【原稿公開】第4章(1)問題数ではなく問題パターン数を見ろ




 

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問題学習型問題集とは問題学習を目的とした教材です。問題学習とは「第2章:問題学習とは」で説明したように、問題パターンを分析して、フローチャートの作成とポイントの抽出を行い、習得することです。

極論、テストの点数は、どれだけ多くの問題パターンを分析しフローチャートとポイントを習得したかで決まります。(厳密には習得した知識をアウトプットする練習も必要ですが)。

 

 

例えば定期テストで点はとれるのに、模擬試験では点がとれない人がいます。なぜでしょう。その多くは、学校の課題や学校で使う教材は勉強しているが、それ以外は勉強していないことが原因です。

定期テストとは、学校で勉強した内容が身についているか、評価するテストです。従って、定期テストの問題は学校で使う教材やプリントから出題されます。当然、学校が指定したテスト範囲は勉強するので、それに含まれる問題パターンは習得可能であり、定期テストでは点がとれます。

しかし模擬試験となるとそうはいきません。模擬試験は全国的にスタンダードなレベルの問題が出題されます。全国トップクラスの進学校であれば学校のことだけでも模擬試験レベルの問題パターンをカバーできるかもしれませんが、カバーできていない学校が大半です。後者の場合、学校の定期テスト用に学んだ問題パターン数だけでは対応できず、模擬試験では全く見たことのない問題が出題され、散々な点数となります。これが定期テストでは点がとれるのに模試試験では点がとれない主な原因です。

ただ別の見方をすると、問題パターン数さえカバーすれば、模擬試験や受験に通用する力は十分つくということです。すなわち、点をとるためには受けるテストに応じて必要な問題学習をしなければならないのです。

 

 

さて、次に問題学習型問題集を選ぶ際の注意点をお話します。気づいた方もいるかと思いますが、これまでの話の中ですでにキーワードが出ています。「問題パターン数」です。問題数ではなく問題パターン数が大切な要素です。

 

 

問題パターン数が多い教材は、パターンごとに1問程度用意され、豊富な解答解説が1ページ以上続く点や、類題・入試問題を扱っていない、もしくは少ない点が特徴です。中にはパターンごとに題名(テーマ)がついている問題集もあります。例えば問題学習型問題集の代表である青チャートには「不等式の性質と式の値の範囲」や「2次関数の最大・最小・・・実数解の条件利用」など、パターンごとに題名(テーマ)をつけて問題を提示しています。題名(テーマ)があれば、教材側も「いろんな問題パターンを学んでほしい」という思いを込めていることがわかります。こうした教材はまさに問題学習向きの教材と言えます。

 

 

一方、問題数が多い教材は類題が多い点や、やたら入試問題を挟んでくる点が特徴です。基本問題のほかに類題や入試問題が多く含まれると、その分教材のスペースが少なくなるため、基本問題にかける解答解説量が少なくなります。後述しますが、問題学習は問題を分析する学習なため豊富な解答解説が不可欠です。従って、最も学ばなければならない基本問題の解答解説が少ないことはあってはなりません。また類題や入試問題などに取り組むのは問題学習を終えた後の「応用力をつける段階」であり、取り組む時期としても適切ではありません。以上から、問題数が多い教材は問題学習型問題集には適さないのです。

 

 

 

テストで点がとれないのは、実力がないのではなく、問題を知らないだけです。たくさんの問題パターンを分析し、習得すれば、テストの問題は常に見たことのある問題として解くことができ、結果にも反映されます。そのためにも問題学習型問題集では問題数ではなく問題パターン数を重視し選択することが大事なのです。

 

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