【原稿公開】第1章(1)先輩や友達、インターネット上で勧められた教材を使った




 

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独学を決断してからは、情報収拾の毎日でした。友達や先輩に勉強方法やオススメの教材を聞き、インターネットでは「独学 勉強方法」「独学 参考書」で検索し、狂ったように調べました。

そして良さそうな教材をそれぞれの科目で選び、購入して、なに不安なく意気揚々と勉強を始めました。高評価を得ていた教材だけを選んだため、うまくいく自信があったのです。

しかし実際は予想と全く異なりました。結果が出ないどころか、どんどん勉強が嫌いになり「独学をやめようか」と思うまでになってしまったのです。こうして初めての教材選びは大失敗に終わりました。

 

 

多くの人は参考書や問題集を探す時、まず私が行ったように友達や先輩に聞いたり、インターネットで調べるかと思います。すると様々な教材を勧められます。友達や先輩は、「この参考書で点が一気にあがった」と言います。インターネットでは、「偏差値30から使う参考書10選」や「これだけでいい!絶対合格する参考書」などと題して、長文で紹介しています。

でも、言うこと書くことはどれもバラバラです。ある人が良いと勧めた参考書はインターネットでは不評だったり。あるサイトで高評価だった問題集について、先輩に聞くと「微妙」と言われたり。

何を信じればいいか分からないから、もう自分で選ぼうとします。しかし本屋に行っても、たくさんありすぎて何が良いか分からない。結局、一般的に高評価な教材を「知っている」から購入します。そして・・・その後は想像がつくかと思います。

 

 

なぜこのような現象が起こってしまうのでしょうか。

原因は大きく二つあります。
一つは「選んだ教材と克服したい課題が合っていない」ということです。私たちは常日頃から、目の前にある課題を乗り越えるために適した道具を選びます。例えば、裸足で歩くのが痛いし汚れるので靴を履きます。視力が落ちると生活に支障が出るのでメガネを使います。

教材も同じです。教科書の内容が理解できなければ、理解するための教材を選ばなければなりません。となると「文章でしっかり説明してくれる参考書」が適しています。その課題に対し、「ポイントは整理されているけど、解説の不十分な教材」は合いません。

このようにまず自分の現在の課題があり、それに対し克服するための教材を選ぶ必要があります。それなのに、自分の課題が何かも分からず、片っ端から一般的に良いとされる教材を選び、目的なく使っていたので、うまくいかなかったのです。

 

 

もう一つの原因は「人が良いと勧めた教材は、あくまでその人にとって一番いい教材だから」です。「その人にとって一番いい」とは、今の状況や、自分の特徴、目標など様々な条件を踏まえた上で「最も合っている」ことを意味します。数学が得意な人と苦手な人にとって使いやすい教材は異なります。医学部を目指す人と目指さない人にとっても必要な教材は異なります。内容が理解できていない人と問題が解けない人では使うべき教材は違います。

ひとつひとつの条件によって適切な教材は変わるはずなので、人が良いと勧めたものが、そのまま当てはまるとは限りません。

 

 

従って、友達や先輩、インターネットなどで意見が合致しないのは、むしろ自然なことなのです。

ではどうしたらよかったのでしょうか。まずは今の自分の課題や状況、特徴、目標を明確にして、人の意見やインターネットで調べた内容を参考にしながら、実際に本屋で教材を客観的な目線で評価し、今の自分に必要なものを選ばなければなりませんでした。

例えば、ある人の課題が「学校の数学の授業についていけない」で、特徴は「固い文章を読むのが苦手」、掲げている目標が「定期テストの成績を伸ばすこと」だったとします。

このような人に適した教材は、「基礎内容を会話調で優しく丁寧に解説している参考書」に絞ることができます。まず問題集ではなく参考書でなければなりません。なぜなら、学校の授業に対し理解が乏しい状態だからです。そもそも授業内容を理解しなければ問題も解けません。従って問題を解く練習をする問題集ではなく概念を理解する参考書が適しています。

また定期テストの8割〜9割は学校のテキストから出題されるので、直近の目標を定期テストに設定しているのなら、最悪市販の問題集は使わなくても対策できます。さらに参考書は会話調で書かれているものと固い文で書かれているものがあります。これも人それぞれですが、読みやすさと理解のしやすさに影響します。今回は固い文だと教科書的で苦手に感じる人なので、会話調の参考書が良さそうです。こうした条件を考慮すると「沖田の数学をはじめからていねいに」を適した教材として選ぶことができます。

 

 

このように現時点で自分が持つ課題を解決する手段として教材を選べば、適した教材をより高い確率で選ぶことが可能になります。

人の意見は参考にしても、基準にはしてはいけなかったのです。

使うのは自分です。極論、自分だけが使いやすくて結果が出ればそれが最高の教材になるのです。そのようなものを選ぶためには自分に向き合い、とことん参考書を開き、自分基準で評価するしかないのです。

 

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