【原稿公開】第4章(コラム)問題学習の復習方法




 

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問題学習型問題集の選び方と、問題学習の方法が大まかに分かったところで、問題学習の復習方法についてお話しておきます。

問題学習とは、学校で学んだ内容がどのような問題としてアウトプットを求められるか分析し、フローチャートとポイントをまとめることでした。さて問題学習の復習は①フローチャートとポイントを使うメインの復習と、②実際に紙に書いて解き直すサブの復習に分けられます。まずは①のメインの復習についてお話します。

と言ってもやることは「復習する問題文を見て、フローチャートとポイントを思い出す」だけです。ただメインの復習で特に気を付けてほしいことがあります。それは、問題を具体的に解かないことです。計算など紙に書いてもいけません。そもそもメインの復習では計算などしなくてよいです。問題文を読んで紙に書きながら解く復習(サブの復習)は数回に一回組み込めば十分でメインの復習では行わないでください。でないと時間がいくらあっても足りません。

 

 

メインの復習では問題を見てフローチャートとポイントを思い出す練習のみを繰り返しましょう。パッと思い出せなければ解答解説、フローチャートとポイントをすぐに確認し、頭に叩き込みます。これを何度も繰り返します。フローチャートは解答の流れを一般化(抽象化)したものであり、ポイントは解く発想のきっかけや、躓いた時の乗り越え方を一般化(抽象化)したものです。すなわち、問題を見てそれらを思い出せれば、理論上問題は解けることになります。従って、問題学習のメインの復習は基本、問題を見てフローチャートとポイントを思い出す練習を何度も繰り返すだけにしましょう。

さらにもう一つ注意すべき点があります。問題を見て思い出す時間のルール、1分間の法則です(実際は2分や3分程度でも構いません)。思い出す時間を1分と決めておきましょう。1分で全く思い出せなかったらすぐに解答解説、フローチャートとポイントを確認しましょう。ここで5分も10分をかけている時間はありません。問題学習の復習は一つの問題に時間をかけすぎず淡々と行い、繰り返すことが大切です。むしろ復習を短時間で行うための工夫としてフローチャートとポイントはあります。なのに、一つを思い出すのに時間をかけていては本末転倒です。

復習は自発的にしなければならないので受け身で聞く授業よりもエネルギーを使います。従って、労力と時間がかかれば、面倒でやる気をなくし継続できなくなります。復習はコツコツと継続が必要です。そのためにも復習はシンプルに、かつ短時間でできなければなりません。解かないし書かないからペンや紙、机もいらないですし、問題を見て思い出すだけなので、どこでもできます。1分間の法則に従えば、時間もかかりません。この復習方法は暗記方法でも重要になりますのでしっかり頭に入れておいてください。

※少しずつ思い出せているなら、もう少し時間がかかってもいいですが、思い出せず1〜3分以上思考が止まってしまうなら、タイムアップです。すぐに答えとフローチャート、ポイントを確認し、次の問題の復習に進みましょう。

 

 

問題を見て1分以内にフローチャートとポイントを思い出せるようになった段階で、ようやく実際に紙に書いて問題を解くサブの復習を組み込みましょう。なぜなら律速点をあぶり出す必要があるからです。

確かにフローチャートとポイントをすぐ思い出せれば理論上はその問題を解けることになります。しかし実際に書いてみると最後まで解けないこともしばしば起こります。問題を解き始め、最初の方はフローチャートとポイントを思い出しながらスムーズに解いていきます。しかし途中で手が止まってしまいます。「どういう考え方だったかな」、「あれ、ちょっとうまくいかないぞ」と筆が止まります。解くスピードが遅くなったり、それ以上解けなくなります。こうした、問題を解く途中で躓く点を律速点といいます。律速点は地雷のようなもので、自分ができると思い込んでいた問題で踏むことが多いです。復習時に爆発するのは良いですが、本番で爆発すると困りますよね。テストや受験前にできる限り取り除きたいところですが、律速点を問題学習の段階で見つけることは困難で、自分で解いて初めて見つけることができます。従って律速点の発見のために時折実際に解く復習を取り入れる必要があるのです。

 

 

筆が止まってしまった場合(律速点を見つけた場合)すぐに解答解説に進み確認します。もしそれが既にフローチャートに書いてあれば反省です。もう一度頭に叩き込みましょう。書いていなければ復習段階で発見した律速点なので大きな収穫です。しっかりフローチャートに新しい情報として書き込みアップデートしましょう。

問題学習から復習まで基本的には問題を解くという作業はほとんどありません。問題を見て解きたくなる気持ちはよく分かりますが膨大な労力と時間を要します。皆さんの労力と時間には限りがあります。むやみに解くのではなくタイミングを見て必要最低限に解くといった考え方で効率よく学習していきましょう。

 

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