【原稿公開】第7章(4)問題学習型問題集:チャート式基礎からの数学




 

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問題学習型問題集の代表作である「チャート式基礎からの数学」を紹介します。

 

 

通称「青チャート」と呼ばれ、多くの学生に長年慕われ続けてきた問題集です。有名すぎてご存知の方がほとんどかと思います。それでは分析していきます。

 

 

①まず課題を明確にします、

 

 

学校の授業をちゃんと聞いて、よく理解し日々勉強しているのにテストで点がとれません。なぜでしょうか。もう皆さんなら理由はわかりますよね。学校で学んだ内容がどんな問題で問われるのか、そしてその問題に対しどう答えるのかを分析していないからです。学校の内容を理解しただけではテストで結果は出せません。課題を克服するためには問題学習が必要です。

 

 

②次に課題に適した教材の分類を決めます。

この人の課題は問題パターンを分析し習得できていないことが原因なので、必要な教材は問題学習型問題集ですね。

 

 

 

③本書で紹介した「問題学習型問題集の注意点」に留意し教材を選びます。

選んだ教材はおなじみ「青チャート」です。

 

 

 

④特徴を二つ見つけます。
⑤さらに二つの特徴から学べることを把握します。

 

 

 

主な特徴の一つは「たくさんの基本問題パターンを扱っていること」です。青チャートは高校生で学ぶべき基本問題のパターンをほとんど網羅しています。即ち、青チャート1冊の問題(例題だけで構いません)を全て習得したら、もう基礎力としては十分であり、応用力をつけるために次のステップへ進むことができます。模擬試験や受験への登竜門のようなものです。

また問題パターン数だけでなく、解答解説の質もトップクラスです。チャート式の解答解説には「指針」という部分があります。この「指針」には本来問題学習で自ら導かなければならないフローチャートやポイントがすでに書かれているのです。

問題学習は解答の流れや解き始めの発想のきっかけなどを一般化、抽象化し(フローチャートの作成とポイントの抽出)、習得することです。ただ、解答解説からフローチャートやポイントを導き出す工程は意外と難しく、慣れるまでは時間がかかります。そこで問題学習に慣れていないうちは青チャートの「指針」を利用しましょう。「指針」はまさにフローチャートやポイントそのものなので、「指針」を参考にしながら問題学習を進めることができます。

青チャートは初めて問題学習をする人にとっても最適な教材なのです。

 

 

⑥次に教材を使用し学ぶとどう変化するか(課題を克服するか)、新しい課題は何かを把握します。

 

 

この問題集により基本問題パターンの問題学習を行うことで、定期テストでは点がとれるようになりました。しかし次の課題が生まれます。模擬試験を受けた際、見たことがある問題が多いのに、イマイチ問題を解き切ることができないのです。一つの大問のうち、小問(1)(2)までは解けるけど、小問(3)(4)が毎回解けません。なぜでしょう。それは模擬試験の問題は複数の基本問題を組み合わせて構成されているからです。

学校の定期テストでは複数の基本問題が独立して問われます。また模擬試験でも大問のうち小問(1)(2)は基本を聞かれるので、独立した問題と同じように解くことができます。基本問題を一つ一つ勉強する青チャートを終えた段階では、そのような独立した基本問題は解くことができます。

しかし応用問題は基本問題を組み合わせて作られているので、青チャートを終えただけでは対応できません。従って青チャートを終えた後は基本問題を組み合わせた応用問題の問題学習を行う必要があります。

そこで、新たな課題に対し、適した教材は、次にご紹介する応用型問題集の代表作「数学標準問題精講」です。

 

 

本書の特徴としては何より解答解説が豊富。1問に対し2〜3ページ用意されています。さらに、問題学習でまとめたいフローチャートやポイントがすでに解説に書かれています。問題学習のお手本と言って良いほど上手に抽象化されています。もし、フローチャートやポイントがまだイマイチ落とし込めていないのであれば、ぜひ一度本書を手に取り、問題を解くのではなく解答解説をご覧ください。きっと、解法の抽象化がイメージできるかと思います。

 

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