『参考書、問題集は20周以上する』 金沢工業大学 工学部 情報工学科 : 大谷 直也




 

経験して分かったことがたくさんある

 

そう語るのは、金沢工業大学工学部情報工学科二年生の大谷直也さんだ。
高校時代、あの時こうしておけばよかったと思うことが多いという。
しかし、それだけ当時はがむしゃらだった自分もいた。

そのもがき、悩んだ経験が、今では母校から後輩への受験アドバイスを頼まれ、入学後厳しいと有名な金沢工業大学における著しい成長の礎となっているのだろう。

 

【基本情報】

出身校:石川県立松任高等学校
高校の部活:卓球部
合格大学:金沢工業大学工学部情報工学科、近畿大学
大学で夢中になっていること: プロジェクト活動
大学のサークル:kies project ハードウェア班 (ものづくりサークル)
性格:楽観的
趣味:ゲーム、服をかうこと
高校時得意科目:物理
高校時苦手科目:数学
高校時平日の勉強時間:6時間
高校時休日の勉強時間:10~12時間
高校時の通ってた塾の名前:STUDY BANK
好きな言葉:無我夢中

 

 

 

 

 

 

 

入るのは簡単だけど、卒業が厳しい大学

 

――大学生活はどうですか?

 

大谷:楽しいですね。結構忙しいですけど。

 

――やっぱり(笑)学校は大変ですか?就職率はかなりよいと有名ですが・・・

 

大谷たたき上げられているという感じです(笑)。
その結果が就職率につながっていると思います。
1~2年生はまだよいですが、3年生はかなり大変になると聞いております。覚悟しています(笑)
学長が「はいるのは簡単だけど、卒業は厳しいぞ」と言っていましたがその通りですね(笑)

 

――それは(笑)。海外の大学は比較的入学しやすく、卒業しにくいシステムですよね。

 

大谷でも実際大学に入ってから学習したことは、社会に出て役に立つことも多いため、そのほうがよいと思いますね

 

――今夢中になっていることは何ですか?

 

大谷:サークルのプロジェクト活動です。夢考房のサークル版という感じですね。

 

――夢考房?

 

大谷:金沢工業大学の団体で鳥人間コンテストとか、ロボットコンテストとか。そういう全国的にも結構有名なコンテストに参加する団体です。
夢考房は毎日活動がありますが、私が入っている団体はサークル的なので、週2回程度で楽しくやっています。あとはゲームサークルですね。

 

――ゲームサークル?

 

大谷:いわゆる、楽しむゲームというよりは、競技としてのゲームです。
日本大会、世界大会とかもあるんですよ。もちろん私は出ないですけど(笑)
そういえばちょっとした自慢ですが・・・3日前に1万5千円相当のゲーミングキーボードが当たりました!!

 

――え!?くじびきとかですか?(笑)

 

大谷:いや・・リーグオブレジェンドというゲームの世界大会あって、その優勝予想をしたら、当たったんですよ(笑)

 


 

大学生活を思う存分楽しんでる大谷さん

このくらいアクティブに自分が好きなことをできたら、それは毎日が楽しいですよね

 


image by 夢考房

 

 

本番は何が起こるか分からない

 

――金沢工業大学の受験はどの科目が必要だったのですか?

 

大谷:私は数学、英語、理科(物理or化学)でした。
でもそれは学科によって異なります。友達は数学ではなく、国語での受験でもよかったそうです。

 

――難易度はいかがでしたか?

 

大谷:難しい問題もあれば、過去問の類題をそのまま出してくることもある。とにかくとれる問題を落とさずとることが重要です。だいたいセンター試験レベルです。なので、センター試験の勉強と並行して二次試験の対策をしていけばよいと思います。

 

――なるほど。本番はどうだったんですか?

 

大谷:まあまあです(笑)物理は得意でしたが、英語は苦手でした。
英語は足を引っ張らない程度にまで仕上げれたので、それはよかったです。

 

――英語苦手だったんですね?

 

大谷:ひどかったですよ。でも最後センター過去問は140くらいまではあげることができました!

 

――お!すごい!なら本番も?

 

大谷:それが失敗しました(笑)

 

――えー!!(笑)

 

大谷:というのも、本番は最初の国語でめちゃくちゃ集中した結果、そのあと激しい頭痛におそわれて・・・英語はまったく集中できず・・・・

 

――それは大変でしたね。センター試験は総合力ですし、すぐ切り替えないと引きずったらすべてうまくいかなくなりますよね

 

大谷:そうなんです。しかも、初めてのセンターなので、あっという間に終わりました。本当に受験ってあっけないです。
そして本番は予想外のことが必ず起こります。
今後輩に何かアドバイスをと言われたら、必要になりそうな薬はすべてもっていけと言います(笑)

 

――大事です(笑)

 


image by kanazawakougyo.uni

 

 

エッセンスは20回やりまくった。単語帳は何回やったか覚えていない

 

――得意科目は物理なんですね?

 

大谷:そうです。でも最初から得意だったわけではありません。物理のエッセンスをとにかくやりまくりました。その結果得意になりました。

 


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――何周くらいやったんですか?

 

大谷:20周やりましたね。

 

――20周!!すごい!

 

大谷:いやーこれは間違いないですよ。本当におすすめです。私の友達は30周はやったんじゃないですかね。化け物です(笑)

 

――20周って・・・それすべての問題を解くんですか?

 

大谷:たしかに解きますが、すべての問題の答えを紙に書いたりはしないです。見た瞬間わかる問題は頭の中で流れを確認して、それで飛ばします。
見た瞬間、まだ曖昧だったり、テストで間違えた問題と似た問題はしっかり紙に書いて解きます。

 

――金沢工業大学の物理はエッセンスでばっちりですか?

 

大谷:ばっちりです!!

 

――英語のおすすめな参考書はありますか?

 

大谷:英語は

大学入試 世界一わかりやすい 英文法・語法の特別講座 (「世界一わかりやすい」特別講座シリーズ)です。これはものすごくよかったです。

 


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――あー関先生の参考書は社会人用のものもありますけど、本当に分かりやすいですよね。英語の本質を教えてくれる

 

大谷:そうなんです。どうしてもとっつきにくい文法を、理解を重要視した説明をしてくれるのでものすごく助かります。ちなみに、スタディサプリの英語も関先生なのでお勧めですよ!

 


image by スタディサプリ

 

大谷:あと単語帳は迷った挙句、ユメタンをとにかくボロボロになるまで繰り返しました。何回繰り返したかは覚えていません(笑)

 


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大谷:とにかく隙間時間でやりまくりました。実際単語帳はなんでもいいと思います。自分がこれだ!!と思う単語帳を見つけて繰り返すこれだけです。

 

――数学はいかがでしょうか?

 

大谷:数学は黄色チャートですね。これで十分です。

 


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――金沢工業大学の受験対策でもこれらの参考書でよさそうですか?

 

大谷:はい!
物理はエッセンス
数学は黄色チャート
英語はセンターレベルの対策で良いので、関先生の参考書を中心に学習したらよいと思います。あとは・・・過去問ですね

 

――やはり過去問ですか。

 

大谷:はい。どの大学もそうですが、とにかく過去問は早めにやってください。特に金沢工業大学は過去問から類題が出ることがあります。過去問で出てきた問題は要注意です。あとは模試や、テストで間違った問題だけを集めた、自分だけの問題集を作って繰り返すことですね。

 

――それは「間違え問題ノート」!!!!ですね?

 

大谷:はい(笑)

 

 

 

計画的戦略的に勉強すること、一つの参考書を使い続けること

 

――受験期のこだわった勉強方法はありますか?

 

大谷:まあこれは受験の最後のほうで気付いて、早い段階からやっておけばよかったなと思うのですが・・・計画と戦略ですね。

 

――なるほど。計画とは勉強の計画ですか?参考書を終わらせる計画とか?

 

大谷:あー・・・というよりも、復習の計画です。

 

――復習の計画?

 

大谷:復習って、一番重要な学習なのに、最もおろそかになりやすい学習です。エビングハウスの忘却曲線ってあるじゃないですか。あんな感じで2度、3度やらなかったら、最初からやったことないのと同じになる。ということは、学習のポイントは、いかに二回目、三回目をやるか。
つまりいかに復習をやるかが勝筋なんです。

 


http://www.zeroichi.com/letter/guts1307.htmlより

 

――本当にその通り。学校や塾は先に進めることはあっても復習の時間を作ってくれることはないです。つまり復習は自分で作らない限り、存在しない時間なのです。最も重要視しないといけない学習なのに・・・

 

大谷:そうなんですよ。だから、その復習をいつするかという計画をたてるべきです。
例えば、数学の問題50をやったとします。そしたら、手帳に今日から三日後の日に問題50を復習すると書いておく。これだけでも勉強の質は変わります。朝手帳を見て、今日すべき復習内容をチェックします。その日の復習が終わったら、新しいことの勉強を始めます。新しいことを進めるのは簡単です。
どこまでやっていて、どこからやっていないかがはっきりわかるので。

しかし復習は、どこをどれだけ復習したか、把握しにくい。だからこそ、復習はムラができやすく、おろそかになりやすい。
計画をたてるべきなのは復習なのです。

 

――なるほど。

 

大谷:ま、これは受験期の最後らへんで気付いたから遅かったんですけどね(笑)

 

――ちょい遅かったんですね(笑)

 

大谷:そうなんです。でもそうやって自分で経験して、まずかったなー、ああしとけばよかったなと反省したからこそ、今こうして言葉にできて、後輩に伝えたり、今の自分の勉強に役立てたりしています。大学受験はある意味、失敗という大事な経験と時間をもらえてよかったです

 

――そうですね。人は経験して初めて理解できますからね。そうやって振り返ることは非常に大事だと思います。他に勉強方法はありますか?

 

大谷:あとは【一つの参考書を繰りかえす】ということです。物理が得意になったのも、エッセンスをとにかく繰り返したからです。英単語もユメタンを覚えていないほど繰り返して、覚えれない単語は家の壁に貼りまくっていました。友達が家にきたときは「気持ち悪い」といわれましたけど(笑)

 

――それはつらい(笑)

 

大谷:まあ(笑)。でもそれだけ必死でしたね。

 

 

 

無我夢中に。けれども冷静に。

 

――母校の高校生の受験相談にのる、「難関高校集会」というのに、呼ばれたそうですね。

 

大谷:はい。参加させてもらいました。今の高校生は目標をもっている人が多いですね。国公立大学を目指すとか、将来は〇〇になるとか。私のころとは少し変化があります

 

――それも時代なのかもしれないですね。ちなみにどんなことをアドバイスしてきたのですか?

 

大谷:やはり勉強方法がまずい人が多いです。参考書すら持っていない人も多い。すぐに買ってくださいと言いました(笑)

 

――そうですね。学校の教材を使わないといけないルールはないですものね。

 

大谷:はい。単語帳も学校が基本的に指定するのは1種類です。しかし単語帳こそ、人それぞれ好みが分かれます。それこそ個人個人が自分にあった単語帳を選ばないと。ただでさえ暗記は苦手な人が多いのに、それに加え単語帳が使いづらいと、なおさら苦手になってしまう。みんなが同じ参考書を使う必要もないですし、みんなが同じ参考書を使いやすいと感じることもあり得ません。
とにかく自分専用の参考書を用意すべきです。

 

――その通りですね。参考書はその人の人生をも変えてしまう可能性がある教材です。慎重に選んでほしいですね。他にどんなことをアドバイスしたのですか?

 

大谷:参考書や問題集を、ただがむしゃらにやっている人が多いです。
例えば黄色チャートを今日は問1~問10をやる。明日は問10~問20をやる。明後日は問20~問30をやる。
これだけ。
でも、それらの1回やった問題を次やるのはいつなんですか?という話です。さっきも言いましたが、復習をいつやるの?ということです。
ただ問題集をやればいいわけではないです。ただがむしゃら、無我夢中にやればいいわけではない。
私の好きな言葉は無が夢中ですが、計画的に無我夢中になることこそ重要だと思います。目の前のことしか見えていないのは、危険です。もっと全体的に見て、計画的、戦略的に、その上で無我夢中に勉強することが大事です。

まあこれも受験の最後あたりで気付いたわけで。。。私自身できていたかというと、あまり・・・(笑)。今気を付けています

 

――なるほど。大谷さんは本当に、経験を今に生かしているという感じですね。勉強はいつもどこでやっていたんですか?

 

大谷:受験期は家では勉強できないので、塾が終わったら、家でごはん食べた後、マクドナルドで23時まで勉強していました。
集中力って場所にものすごく依存します。なので、自分が集中できる場所を探すというのは重要だと思います。

 

――そうですね!!私も家では集中できないです。なので、スターバックス、タリーズ、ミスタードーナツ、マクドナルドを使いまわしていました。

 

大谷:すごい(笑)。あと、誰か1人信用できる人は必ず見つけておいたほうがよいです。なんでも相談していました。
受験期は精神的にもつらくなりやすいので、そんなときに心から信頼できる人がいるかどうかで全く異なります。

 

――なるほど!!信頼できる人というのは重要ですね。私もそういう人がいました。いつも相談していましたね。
では最後に後輩に向け一言お願いします。

 

大谷:計画的に勉強したらのちのち成績は上がります。何度も言うように、復習の計画、全体的な計画をたてることで、目の前のことに夢中になりすぎず冷静に俯瞰的にみることができます。
無我夢中になるところと冷静になるところのバランスをきちんととりましょう。
あとは周りはみずに上をみてください。どうしても模試などで順位が出てくると思います。学校の順位が身近に感じやすいですが、学校の順位はものすごく狭い世界での順位です。
皆さんが勝負するのは、全国の高校生です。同じレベルの人を見るのではなく、全国のトップを見て、今の自分のレベルをしっかりと把握しましょう。

以上です。

 

――ありがとうございました。

 


 

高校時代にどれだけもがいて、悩んで、工夫して、日々勉強に励んでいたか、非常に感情が伝わるインタビューだった。

どれも大切な勉強方法であり、失敗から学んだことは大学生となった今に生かして、前に進み続けている。

 

大谷直也さん

 

今後が非常に楽しみだ。

 

 

【金沢工業大学 工学部 情報工学科合格への参考書、勉強方法まとめ】

 

【参考書】

物理のエッセンス  (河合塾シリーズ)
大学入試 世界一わかりやすい 英文法・語法の特別講座
スタディサプリ
ユメタン
黄色チャート

 

【勉強方法】

・計画的、戦略的に勉強を進めるべき
・一冊の参考書を20回は繰り返す
・自分が集中できる場所を探す
・絶対的に信頼できる人を一人みつける










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