『自分が無駄と思ったことはしない』 神戸大学 工学部 機械工学科 : 高屋 慎




 

部活を続けながら受験をやるというのは簡単なことではない。
「部活やりきった人は受験にも強い」とよく言われる。
確かに根気はあるかもしれないが

圧倒的に時間が足りない。

この限られた時間の中でいかに効率良く勉強し結果を出すかは常に考えていた。

そう語るのは野球部に所属し、最後まで部活を続けながらも現役で神戸大学工学部に合格した高屋慎さんである。

彼は、その短い時間でどういった工夫をしてきたのか。
そして、どんな戦略をとってきたのか。

 

インタビュー内にその答えがあった。

 

基本情報

・名前:高屋 慎
・出身高校:金沢二水高校
・高校の部活:野球
・合格大学:
神戸大学 工学部
同志社 機械システム工学科
立命館 ロボティクス学科
・今大学で夢中になっていること:サークル
・大学のサークル、部活:スポーツサークル(主にアルティメット)
・性格:ずぼら
・趣味:アニメ、マンガ
・高校時得意科目:物理
・高校時苦手科目:英語
・高校時平日の勉強時間:5時間(受験期)
・高校時休日の勉強時間:8時間(受験期)
・将来進みたい分野、職業:ロボット
・通ってた塾:

 



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自分が無駄だと思ったことはしない

 

――高屋さんは今何年生ですか?

 

高屋:大学1年性です。楽しくやっています。

 

――神戸っていいですよね。私も一度行ったことがありますが、街並みも綺麗ですし

 

高屋:はい。気に入っています。

 

――大学はどうなんですか?

 

高屋:そうですねー。授業はまだ専門じゃないので退屈ですが(笑)。大学自体は良い大学だと思います。一言で言うと自由な風潮ですね。あまりガチガチではなくて、自分たちの自由がきく大学というイメージです。大阪大学にいる友達は結構ガチガチで大変と言っていました


自由な風潮の神戸大学 image by kobe.uni

 

――なるほど。京都大学のような印象ですか?

 

高屋:はい。そんな感じですね。まあ、高校のころに思い描いてた大学生ライフに比べると期待通りではありませんが。楽しくはやってますよ(笑)。

 

――(笑)。最初から神戸大学志望だったんですか?

 

高屋:いや、最初は京都大学でした。

 

――へー!京都大学だったんですね!!

 

高屋:はい。でも3年生の11月ころに、これは現役のままでは間に合わないと思ったんです。そのころから他の大学を探しました。

 

――どんなところが間に合わないと思ったんですか?

 

高屋:どの科目ももっと点数をあげないといけなかったからです。圧倒的に足りなかった。

 

――なるほど。そこから神戸大学へ?

 

高屋:いきなり神戸大学にしたわけじゃありません。まずは大阪大学をチェックしました。でも大阪大学にもやっぱり届きそうにない。そんなときに神戸大学を見つけたんです。

 

――神戸大学だったらいけそうだったんですか?

 

高屋:はい。問題もスタンダードですし、なにより、センター比率が高い僕は、二次試験でなかなかとれなかったので、センター試験である程度勝負できるところがよかったんです。そしたら神戸大学がちょうど条件にあった大学でした。

 

――なるほど。実際結果はどうでした?

 

高屋:センター試験は900点中730点。二次試験は425点中236点でした。

 

――すごい。センターは私よりも高い!!

 

高屋:そうなんですね(笑)。でも合計点は合格者の中でも中の下でしたよ。

 

――そうなんですか!!意外。もっと上かと思いました。

 

高屋:周囲のレベルは結構高めだったみたいです・・・

 

――なるほど。なかなか厳しい戦いなんですね。ちなみに高校のときは部活は何をしていたんですか?

 

高屋:野球部です。がっつり!!

 

――3年生最後まで?

 

高屋:はい。最後までやりました。

 


野球は最後まで全力でやった高屋さん

 

――すごい!正直な話、途中で受験のこともあるし、やめようと思ったことはありますか?

 

高屋:少し考えたことはあります。でも続けました!

 

――やっぱ一度は考えることはあるんですね。でも続けたんですね。理由はあるんですか?

 

高屋:そうですね。やっぱ、仲間です野球部の中にも途中でやめたやつもいたんですよ。その人をみると、野球部内の仲間との関係が薄れちゃうなと。自分はそういう最後まで一緒にやり遂げた友達との付き合いがほしかった。だから続けました。

 

――なるほど。でも結構受験に影響はしました?

 

高屋:しましたね(笑)。

 

――よく部活を最後まで続けた人は受験にも強いと言うじゃないですか。その点はどうですか?

 

高屋:確かに強いと思います。粘りもあったり、体力もあったり。でも何よりも時間が足りない。だから、どんだけ力があっても時間が足りなかったら、間に合いません。そこをカバーするのに、いかに効率よく勉強するか。それを常に考えていました。

 

――なるほど。それは、野球部を最後まで続けて、その中で神戸大学という難関大学に挑戦したたかやさんだからこそ、大切にしていることなのでしょうね。すばらしい。

 

高屋:はい。だから自分が無駄だと思ったことはやりません。

 

――潔いですね!そのくらいビシッとやることと、やらないことを決めていかないと、時間はいくらあっても足りないですよね。

 

高屋:はい。とにかく自分はやる気はあって、とことんできました。でも明らかに時間というものが足りないことに気づきました。だからとにかく効率よくやる、無駄なことはしないと心がけていました。

 

――例えばどんなところで工夫していました?

 

高屋:そうですね。例えば三年生終盤になったら、学校で演習の時間を授業中にとるじゃないですか?

 

――はい。そうですね。多くは授業が終わったら応用問題とか受験対策とかやりますよね。

 

高屋:そうなんですけど。例えば自分にとって物理とかはもうほとんど完成していたんですよ。その物理の問題で東京大学や京都大学の問題をさせられるんですけど。神戸大学の問題はそこまで難しくなくて。むしろスタンダードな問題をいかに早く解くかが大事なんです。だから、そこまで難しい問題をやっている時間があったら、他の科目の勉強がしたいわけです。なのでもう授業は出なくなりましたね(笑)。

 

――たしかに(笑)。もうそのころになると、自分がどの大学を受けて、そこの大学に合格するためにはどのくらいのレベルの勉強をしたらいいかわかっていますよね。

 

高屋:そうなんですよ。だから僕はもう物理の演習はいらなかった。むしろ他の、もっと短い時間で点数をあげることができる科目を勉強したかった。90点を95点にあげるより、60点を75点にあげる勉強が最後は必要なんです。そう考えていました。時間をなによりも一番に大切にしていました。

 

――なるほど。優先順位ですね。他に工夫していたことは?

 

高屋:工夫というか、学校の定期試験は結果とかは気にしないようにしていましたね。というか、定期テスト自体がもうどうでもいいと思っていました。

 

――なるほど(笑)

 


image by kobe.uni

 

高屋:定期テストの点数が良かったから、悪かったから受験に受かる、落ちるとは限らないし。むしろ関係ないし。高校二年までは定期テストの時期は部活が休みになるので、そのころに定期テストの勉強はしていましたが、実際高校三年生になってからは定期テストはどうでもよかったですね。

 

――それ私も同じ考え方です。私は最初から定期テストの勉強はしていませんでした。というより定期テストを模擬試験みたいにしていました

 

高屋:どういうことですか?

 

――私は高校のころ基本的には独学で勉強していたので、授業よりも自分で早く進めていました。だから定期テスト範囲はもうすでに自分でやっている範囲になるんです。そこで定期テストは復習テストのように使いたかったので、定期テストの日や範囲はあえて知らないようにしていました。ある日学校に行くと、みんな荷物を廊下に出しているんです。そこで「あ!今日は定期テストなのか」って気づいて・・・

 

高屋:すごいですね(笑)

 

――今回はどこの範囲がでるのかなーって知らないままテストを受けるわけです。ということは、どの範囲が出るかも、どんな問題がでるかも分からないわけで。さらに英語とかは授業で一度読んだ文章を使われるので、読んだ前提で問題をたくさん出されますけど、僕の場合は初めて読む文章で、さらに多くの問題を解かないといけないので速読のテストになりましたね。

 

高屋:なるほど(笑)。

 

――定期テストはそんな使い方もできますよ(笑)

 

高屋:たしかに、受験はどこから何がでるかなんてわからないですもんね。定期テストと模擬試験は全く違いますね。

 

――そうですそうです。ちなみに他に時間を有効に使うやり方とかありますか?

 

高屋:そうですね。登下校は結構時間がありましたので、システム英単語のCDをずっと聞きながら投稿していました。

 

――なるほど。それはよいですね。

 

高屋:はい。聞くっていう学習は結構使えるんですよね。登下校を英単語の復習の時間にしていました。

 

 

神戸大学はスタンダードレベルの問題をいかに早く解くかがカギ

 

――おすすめの参考書とかありますか?

 

高屋:まずはシステム英単語ですね。これは良かった。長文で分からない単語があっても、たいていこの単語帳に乗っています。使いまくりましたね!

 


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――そんなに網羅されているんですね。

 

高屋:はい。4章、5章までやってたら入試は楽だったなーと思います。そのくらいカバーされています。あとは大学入試世界一わかりやすい英文法・語法の特別講座ですね。

 


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――関先生ですね。

 

高屋:はい。世の中、英語を感覚的に読める人がいるじゃないですか。僕は違って、論理的に構造的に理解しないと読めないんです。なんでこここうなるんだー?なんでこの構造?どうしてこういう意味になる?とか、読んでいると気になるんですよ。そこが解決しないと進めません。そういう文章構造を理解しないともやもやしてやっていけない人にはかなり良い本です。

 

――わかる(笑)。私もそのタイプです。なんで感覚的になんとなく読めるか分からない(笑)

 

高屋:ですよね(笑)。だからこの本は英文というものを理解して読んでいきたい人向けです。まあつまり、多くの、英語でてこずっている人向けですね。たいてい英語で伸び悩んでいる人は、学校の授業とかで英語が理解できずに、読めなくなっているので。

 

――となると、竹岡の英文熟考も同じようなものですか?

 


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高屋:はい。これも論理的に読むタイプです。ただ少し難しいので、最初に関先生の本をやってから、竹岡先生の本をやったらいいかなと思います。

 

――なるほど。数学はどうですか?

 

高屋:数学は青チャートですね。王道です。これが基本です。

 


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――やっぱそうですよね。まずはこれでパターン認識ですよね。

 

高屋:はい。そうです!

 

――物理が得意なようですが、どんなものを使っていたんですか?

 

高屋:物理のエッセンスですね。これで基礎問題を一気に身に着けることができました。神戸大学の物理化学は基本的にはスタンダードレベルで、重要問題集よりも簡単なくらいです。そのかわり、物理化学はセットで一気に試験を行うんです。つまり「数学試験~分、英語試験~分、物理化学~分」というように、物理化学は一気にやります。すると圧倒的に時間が足りない。だからスタンダードレベルをいかに早く解くかが勝負になってきます。

 


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――そうなんですね!!難しい重い問題ではなく、いかにミスなく早く解くかがだいじなんですね。

 

高屋:はい。その練習問題としては良問の風がよいと思います。これくらいの難易度で一気にスピードつけて解くことができたら十分だと思います。

 

――なるほど。

 

高屋:そういった意味でも、どの教科においても、まずは基本を理解することが大事です。スタンダードレベルが出て、それらをスピードつけて解かなければならないのと、あとは公式を導き出すという問題もあります。

 

――へー!東大の問題でもそういうのありますよね。

 

高屋:はい。だから応用問題を公式を使って解けるようにすることも大事ですが、その公式自体がどういう意味をもっているのか理解することが神戸大学の受験においてはかなり重要です。

 

――ちなみに高屋さんの時の試験は難易度はどのくらいでした?

 

高屋:それが今年は難しかったです。特に数学はひねった感じの問題になっていました。まさに大阪大学と神戸大学が変わった?と思ってしまうくらい・・・

 

――なんと!!それは焦りますね。

 

高屋:でもおそらく他の人も解けないだろうという難しさだったので逆に冷静になっていましたけどね(笑)

 

――そこらへんの精神面もやはり強いですね(笑)

 

 

 

自分に残された時間をまず先に把握しろ

 

――こうしておけばよかったなーと思うことはありますか?

 

高屋:受験勉強の計画(おおざっぱな流れ)をはじめに考えておけたことがよかったです。

 

――なるほど。

 

高屋:つまり受験までに自分に与えられた時間が残りどのくらいかを具体的に把握するということです。

 

――ここまでシビアに時間にこだわっていたのに、そこをやや悔やんでいるんですか?

 

高屋:いや。その時間把握をもっと早くからやっておけばよかったなということです。実はSTUDYBANKに入塾したのが、2年生の12月くらいだったのですが。そのころはまだまだ時間あると思って余裕ぶっこいていたんです。

 

――ほうほう。

 

高屋:それがSTUDYBANKに入って、具体的に残りこれだけしか勉強時間がないということを論理的に呈示されたときに、「え・・・全然時間ないじゃん」って現実を知ったんです。そこから、効率的にいかに勉強するか。時間を大事にすることを心掛けるようになったんです。

 

――最初はあと一年はあると二年生のとき思いがちですよね。でも実は二年生の冬には一年切っているんですよね・・・受験勉強時間としては。

 

高屋:そうなんです。なかなかそういったことを具体的にイメージさせてくれる塾や学校はないので、ものすごく衝撃的で。ぜひ受験生全員に知ってほしいですね。

 

――具体的にとはどんな感じに言われたのですか?

 

高屋:数学では京都大学に受かるためには、AとBとCの参考書、問題集をやらないといけない。問題数は全て数えると~~問。復習を含めると解く問題数としては~~問。で、残り〇〇日しかなくて、そのうちの勉強時間が〇〇時間となると、一日△△問を毎日やらないといけない。しかもその時間は◇◇時間しか一日とれない。。。。という感じです。これだけ具体的に出されて、見せられると・・焦りました。そこから一気に勉強は加速させましたね。現実を知ったので。

 

――なるほど。そこまで具体的になると、どれだけ時間が足りないかが一目瞭然になりますね。そしてモチベーションにもつながりますね。

 

高屋:はい。やはり、受験は終わりが見えにくいですし、自分も前に進んでいるか分かりにくい。だからこそ、それを数字にして呈示してくれるのはありがたかったです。そしたら終わりもしない参考書をやったりすることがないし、追い込みをかけるタイミングも設定できました。

 

――時間は無限にあるわけじゃないですもんね。受験の難しさはリミットがあるところ。これをまずは意識することが大切ですね。自分にあてられた条件は何なのか。まずは受験というルールを知ることですね。

では最後に中高生に一言お願いします。

 

高屋:自分の周りにある受験に使えるもの(友達、先生、教材など)は、使えるだけ使ったほうがいいですね

 

――なるほど(笑)

 

高屋:受験期は自己中になっていいと思うんですよ。はっきり言って余裕はないです。家族にはたくさん甘えたらいいですし、友達や先生、参考書は自分のために使いまくっていいと思います。合格することが恩返しです。

 

――そうですね。受験って、それだけ過酷で。精神的にもしんどくなる不安定な時期ですものね。それを乗り越えるために、一人では限界の部分もあると思います。そんなときはお互い様で頼ったり頼られたり。で合格して返していけばいいですよね。

 

高屋:そう思います。受験はそんなに甘くないです。周りに遠慮していたらダメです!!

 

――ありがとうございました。

 


 

時間に対しシビアになり、自分をコントロールして何をやるべきで、何はやらないべきかを決めて実行していた。

お手本のような時間の使い方で、部活も最後までやりながら結果を出したたかやさん。

ぜひ多くの受験生に参考にしてほしい一人である。

 

 

神戸大学 工学部 機械工学科合格への参考書、勉強方法まとめ

 

参考書

システム英単語
大学入試世界一わかりやすい英文法・語法の特別講座
大学受験のための英文熟考
新課程チャート式基礎からの数学
物理のエッセンス

 

勉強方法

・定期テストで受験は左右されないから気にしない
・自分が無駄だと思ったことはしない
・最後の補講は必要なもの以外受けない
・自分に残された時間をできるだけ早く把握する
・受験に使えるものはすべて使う

 










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